ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

商船三井内航、木質バイオマス燃料向け輸送船竣工

2020年10月14日 (水)

環境・CSR商船三井は14日、グループ会社の商船三井内航(東京都港区)が運航する海田バイオマスパワー(広島県海田町)向け内航専用船「海栄丸」の命名・竣工式が、9月29日に村上秀造船(愛媛県今治市)で行われたと発表した。

海栄丸は、新発電所のある海田町の「海」の字に、繁栄を願う「栄」を組み合わせたもので「今後の同発電所からの環境に優しい電力の長期安定供給への貢献の願い」を込めて命名された。

本船は自動荷役装置(セルフアンローダー)を搭載する内航ばら積み船で、火力発電の燃料となる木質バイオマス燃料を国内中継基地から海田発電所に向けて定常輸送する。

木質バイオマスは植物由来の燃料で、燃焼による二酸化炭素は大気中から樹木が吸収した炭素が大気中に戻るとの考え方から、同社では「大気中の二酸化炭素濃度が上昇しないカーボンニュートラルを実現できる燃料」として、環境課題に向き合う事業の一つに位置づけている。

■海栄丸の概要
全長:99.99メートル
全幅:18.4メートル
満載喫水:50メートル
総トン数:2137トン
載貨重量:3800トン
貨物艙容量:4300立方メートル
主機関:ディーゼル内燃機関
航海速力:11.8ノット
揚荷能力:1000立方メートル(1時間あたり)
建造会社:村上秀造船
運航会社:商船三井内航