プロロジス、草加市で15万m2マルチ型施設の起工式

拠点・施設プロロジスは19日、埼玉県企業局が整備する草加柿木フーズサイト（草加市）で、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク草加」の起工式を行ったと発表した。同施設は賃貸可能面積の75％ですでに複数の入居企業が内定しているが、残るスペースの賃貸先として草加柿木フーズサイトのコンセプトに合わせ「食品関連企業」を中心に募集する。

敷地面積は草加柿木フーズサイト内の7万平方メートルで、地上4階建てのマルチテナント型物流施設として開発。中央車路とダブルランプウェイにより、大型トラックが各階へ直接乗り入れることができる設計とする。最大1万坪のワンフロアオペレーションが可能で、大規模な自動化設備を導入しやすい。

施設は食品関連企業の入居を前提とした設計とし、柱スパンは4トントラックが3台接車できる11メートルを基準に採用。1階北側部分には食品加工・プロセスセンターなどが入居する際に必要な大規模な床かさ上げや排水経路に配慮した計画とする。

免震構造を採用するほか、水害を想定した地面のレベル設定を計画。非常用発電機、給水設備、緊急地震速報、衛星電話などの設備のほかに自家消費用太陽光発電設備の導入を検討する。環境面では、全館LEDを採用し、倉庫には高天井用の人感センサー付きLED照明を採用する。駐車場は500台以上を確保し、カフェテリアや売店などのアメニティ設備により働きやすい環境を整える。

現地は東京中心部まで20キロ、東京外環自動車道と国道4号バイパス（東埼玉道路）の結節点近くに位置し、外環道草加ICから7キロ、外環三郷西ICから4.9キロと近い。外環道は三郷南ICと高谷JCT間が開通し、千葉湾岸エリアと接続したことで、物流機能が向上した。東埼玉道路は国道16号と接続する計画で整備中となっている。

JR武蔵野線越谷レイクタウン駅から徒歩13分（1.1キロ）と、徒歩でも通勤しやすい立地で、草加市は人口25万人、開発地に隣接する越谷、三郷、吉川市の人口を合わせると80万人に上る。

■「プロロジスパーク草加」の計画概要
所在地：埼玉県草加市柿木町
敷地面積：6万8631.07平方メートル（2万760.89坪）
延床面積：15万1602.78平方メートル（4万5859.84坪）
構造：地上4階建て、鉄骨造（免震構造）
着工：2020年11月
竣工：2022年4月