財務・人事日新は9日発表した9月中間決算で売上高が33.1%の減収となる691億円に急減し、営業損益が赤字に転落したことを受け、2022年3月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標を取り下げる、と発表した。
中間決算では、売上の3割を占める旅行事業が新型コロナウイルスの影響で壊滅的な打撃を受け、部門売上高が95.1%減の15億円、部門損失が14億円(前年同期は2億円の利益)となった。
また主力の物流事業でも部門売上高が7.3%減の670億円、利益が37.7%減の7億円となり、手の打ち様のない局面が続いたことで、「新型コロナウイルス感染症拡大による世界経済環境の変化が著しく、さらなる感染拡大の懸念など、収束が見通せない状況の中、当初策定した数値目標の達成は困難」と判断。中計で掲げる定量目標の取り下げを余儀なくされた。
今後は中計で重点分野として掲げる自動車関連、化学品・危険品、食品物流に注力し、国内事業の収益力向上、グループ経営基盤の強化に取り組むとしている。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | 20/3/3Q | |
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売上高 | 69,183 [-33.1%] | 34,389 [-32.9%] | 197,387 [-9.5%] | 156,030 [-6%] |
営業利益 | -251 [ - ] | -328 [ - ] | 3,528 [-38.1%] | 3,282 [-25%] |
最終利益 | -155 [ - ] | -224 [ - ] | 2,705 [-38.9%] | 2,372 [-28.6%] |
売上高営業利益率 | -0.4% | -1.0% | 1.8% | 2.1% |