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富士通、物流業界向け運行支援システムをクラウドで提供

2010年9月13日 (月)

サービス・商品富士通は10日、物流業界向けに、無線通信機能付デジタルタコグラフでリアルタイムに収集した車両の運行情報やドライバーの作業情報を、クラウドサービスで管理・分析するソリューション「トライアスTR-SaaS」を発売した。

 

無線通信機能付デジタコと、インターネット経由で活用するSaaS型運行支援システムを連携させたもの。顧客は自社で運行管理システムを構築することなく、インターネットにつながるパソコンを用意するだけで、車両に搭載したデジタコの運行情報分析が行いことができる。これにより、車両の車速や時間・エンジン回転数などの情報と運転評価表を元にドライバーへの運転指導などが行え、ドライバーの安全運転を徹底するとともに、運行経路の効率化、燃費向上による環境貢献、運転日報の自動出力によるドライバーの作業負荷軽減を実現できる。

 

無線通信機能付デジタコ「DTS-C1」は、トランストロンが、情報を管理・分析するSaaSは富士通九州システムズが開発した。

 

物流業界では、安全運行と効率的な運転により環境負荷軽減とコスト削減を実現するデジタコ、運行支援システムの導入が進んでいるが、デジタコから収集した情報を分析するためにはサーバやソフトウェア、パソコンなどのICTシステムが必要で、その導入コストや運用コストが課題となっていた。こうした課題に対して富士通は、無線通信機能付デジタコとSaaS型の運行支援システムを連携させ、低価格、短期間導入をコンセプトに提供。デジタコを含む車載ステーション国内16万台の販売実績をもとに、グローバルで提供している物流業界向けビジネスを拡大していく。

 

無線通信機能付デジタコ1台あたりのサービス利用料は月額3200円からで、2012年度末までに100億円の売上を目指す。