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川崎汽船、入社式で「安全・環境・品質」強調

2021年4月1日 (木)

ロジスティクス川崎汽船は1日、本社で入社式を行い、明珍幸一社長が新入社員34人(陸上25人、海上9人)を前にあいさつした。挨拶の要旨は以下の通り。

■川崎汽船・明珍幸一社長のあいさつ(要約)

▲あいさつの様子(出所:川崎汽船)

川崎汽船は国際的な物流インフラを担う企業として、世界の人々の暮らしや経済を支えている。原材料やエネルギー資源、それらから造られた製品など、私たちが運ぶものは日々の生活や経済活動にとって、なくてはならない。

ちょうど1年前の4月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発出され、不安な状況下での生活を余儀なくされた。その中でも電気やガス、食料品などの生活物資の供給が途絶えなかったのは、多くの人々や産業の尽力によるものだ。私たちもエッセンシャルワーカーの一員として、海上輸送を止めることなく、その役割を果たしている。

新型コロナウイルスという目に見えない存在に翻弄され、私たち人類は自然の一部であることを改めて認識した。温室効果ガスによる地球温暖化や海洋プラスティックの問題など、人間が自然に及ぼすさまざまな影響を見直すこととなり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの重要性を切実に感じている。自然界の一員として地球環境と資源の保全に、責任を持って取り組まねばならない。

先月には、当社では初めてのLNG(液化天然ガス)を燃料とする自動車専用船「Century Highway Green」を導入した。二酸化炭素排出量を従来比で30%削減する次世代環境対応船で、日本政府が2050年までにカーボンニュートラルの実現を目標に掲げるなか、当社もハードやソフトの技術を磨いて、顧客からの要請に応えていきたい。

事業環境は変わり続けるが、社会から求められる価値は変わらない。当社の強みである「安全・環境・品質」を受け継ぎ、今後の川崎汽船を担っていくために自己研鑽と挑戦を繰り返していただきたい。運航の最前線で活躍する海上職の皆さんは「安全・環境・品質」の要なので、諸先輩が積み上げた知見や技術をしっかり継承し、安全を最優先として業務に取り組んでいただきたい。