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チノー、独自開発の荷物温度監視システムを提供

2021年8月2日 (月)

温度監視システムの概要(出所:チノー)

サービス・商品計測制御装置メーカーのチノーは、荷物の輸送や保管における温度監視システムを開発し、市場展開を始めたと発表した。細かな温度管理が必要な荷物の輸送や保管業務において、計測した温度の推移を専用の画面に映し出すことで、リアルタイムで確認できる。サプライチェーンにおける輸送品質の維持・向上を支援するシステムとして、注目を集めそうだ。

温度監視をIoTの機能で実現。計測した温度データを蓄積し、無線で受信器に送信する。受信器のウェブサーバー機能を活用して、モバイル機器データを閲覧できるほか、メールでほかの端末に送信することも可能だ。荷物の温度に異常があれば、メールで警報を発することもできる。

今回発売した温度監視システムは、データ欠損の防止機能を搭載してデータの信頼性を確保するほか、正確な時刻と温度を計測しデータ化することで、温度データ履歴を参照しやすい仕様とした。消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に、物流現場では医薬品や食品など温度管理が不可欠な荷物を取り扱う機会が増えている。チノーは、物流現場などへのシステムの訴求を進めていく。