ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

最適な追加発注量を自動で計算し在庫適正化を実現

2021年12月1日 (水)

(イメージ)

サービス・商品フルカイテン(大阪市福島区)は11月30日、在庫の効率を上げる在庫分析クラウドサービス「FULL KAITEN」(フルカイテン)に、最適な追加発注量を自動計算する「追加発注機能」を新たに実装したと発表した。

売り切れてしまいそうな商品の発注数の判断や追加発注すべきでない商品の選択において、SKU単位(最小の管理単位)で在庫状況を可視化できるため、欠品を防ぐとともに発注過多による売れ残りを回避することが可能となる。

小売業をはじめとする在庫ビジネスが抱える課題は、「在庫を増やせば売上は増えるが売れ残る。在庫を減らすと売上も減る」ことだ。多くの企業が、売上を失うより在庫を持つ方がよいと考えるため、在庫過多が常態化していた。背景には、欠品による機会損失を避けたいという動機があるが、欠品を恐れるあまり追加発注の数量が過大になって売れ残りが発生するという課題に多くの小売企業が頭を悩ませているのが実情だ。

フルカイテンがこのたび開発した追加発注機能は、SKUごとの最適な追加発注量を自動計算するのが特徴だ。

現在までの売上実績を基に、今後の販売数量をAI(人工知能)が予測し、販売予測数と全社在庫数(手もと在庫数)とを比較。発注済みで納品待ちの発注残を手もと在庫数に加えたうえで、販売予測数との差を計算する。販売予測数は納品リードタイムの間に売れると見込まれる数量まで考慮可能だ。

販売予測数から全社在庫数と発注残を差し引き、納品リードタイムまで考慮して推奨発注数を自動で計算。販売予測数から全社在庫数と発注残を差し引き、納品リードタイムまで考慮して推奨発注数を自動で計算する。

このように、発注残と発注してから納品されるまでのリードタイム中に売れる数量を考慮して推奨発注数を計算するため、欠品や過剰発注による売れ残りが発生するリスクを抑えることができる。

▲推奨発注数を自動計算した画面(出所:フルカイテン)