ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本郵船、印GAILとLNG船の定期傭船契約を締結

2021年12月24日 (金)

▲日本郵船とゲイル社の傭船契約に投入される「グレース・エミリア」(出所:日本郵船)

ロジスティクス日本郵船は24日、インド最大の天然ガス供給会社であるGAIL(ゲイル)とLNG(液化天然ガス)運搬船1隻の複数年の定期傭船契約を締結したと発表した。両社はこれまで、ほかのLNG関連事業などで関係を築いており、今回の傭船契約ではLNG輸送実績や真摯な対応が高く評価されたという。

化石燃料の中で環境負荷の低いLNGは、ことしの国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で石炭火力発電の段階的削減が合意されたことを受け、アジアを中心に需要の拡大が見込まれる。日本郵船は今後もインドを重要戦略地域と位置付け、LNGだけでなく、原油、LOGISTICS(液化石油ガス)、水素、再生エネルギー関連事業に注力していく。

今回の契約に投入するLNG運搬船「GRACE EMILIA」(グレース・エミリア)は、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関や、余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載。カーゴタンクは容量17万4000立方メートルのメンブレン型で、優れた防熱性能をもつタンク方式を採用することで効率的かつ経済的な運航を実現する。