ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

米NVIDIA、AMR最適ルート策定で業務効率化に貢献

2022年1月6日 (木)

(出所:NVIDIA)

荷主米半導体メーカーのNVIDIA(エヌビディア)は5日、自律動作モバイルロボットの導入加速を目的とした「Isaac AMR(自律走行搬送ロボット)プラットフォーム」を開発したと発表した。

物流施設や製造現場などで、AMRが最適な経路で効率よく移動できるようにすることで、業務効率向上やコスト削減につなげる狙いだ。

Isaac AMRプラットフォームは、AMRを導入したい物流施設や製造現場のデジタルツインを作成。高精度な物理演算と認識能力を駆使して、デジタルツイン内のロボットや作業員、各種機器の行動を想定し、再現可能かどうかを試す。さらに、AI(人工知能)のモデルトレーニングのための合成データ生成も可能だ。

エヌビディアは、こうした作業現場へのAMR導入にあたって、構内を最適ルートで移動するために必要なロボットマップを自律的に作成する能力が不足している課題に着目。ロボットマップは、業務の拡大または変動に合わせて、継続的にアップデートする必要がある。ロボットが作業する環境の変化に対応するための状況認識の強化や経路の継続的な再最適化、さらにシミュレーションを通じて新たなスキルセットを構築することは、運営効率の向上に不可欠と考えた。

エヌビディアは、自社における技術開発や企業買収による関連リソース獲得により、大規模な施設でのロボットマッピングを数週間から数日に短縮できるほか、センチメートル単位の精度でルートをできる機能を開発した。密集度が高いエリアを避けるとともに死角をなくし、作業員や他のAMRに対する視認性を向上。さらに、事前にトレーニングされたモデルにより、現場特有のニーズに合わせたカスタマイズを迅速に行うことも可能にした。