ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JR貨物3月、福島県沖地震による運休響き前年割れ

2022年4月13日 (水)

(イメージ)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が13日発表した3月の輸送動向によると、輸送量は全体で250.5万トンとなり、前年同月比3.1%減少した。内訳は、コンテナが175.8万トン(4.9%減)、車扱が74.8万トン(1.3%増)だった。

コンテナによる貨物輸送は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う各都道府県の「まん延防止等重点措置」の実施・延長による取扱量の減少に加えて、3月16日夜に福島県沖で発生した最大震度6強の地震による貨物列車の運休が響いた。

自動車部品は、半導体不足や東南アジアからの部品調達が困難になったことから、自動車メーカー各社が生産を調整した影響で輸送量が減少。農産品・青果物は、北海道地区での夏季の干ばつによる作柄不良に伴い、タマネギを中心に低調に推移した。

積合せ貨物は、2021年10月のブロックトレインの運転開始により前年実績を上回ったほか、紙・パルプが21年の需要低迷に伴う生産調整や21年2月の福島県沖地震による影響の反動で前年を上回った。

車扱は、前年に比べ気温が低く推移し灯油を中心に石油の輸送が増加した。