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アルプス物流前期、拠点整備強化が奏功し増収増益

2022年4月28日 (木)

(イメージ)

財務・人事アルプス物流が4月28日発表した2022年3月期連結決算は、売上高が前期比13.2%増の1138億1400万円、営業利益が27.4%増の60億2100万円、経常利益が25.2%増の61億6600万円、親会社株主に帰属する当期純利益が24.1%増の35億9800万円だった。増収増益は5期ぶり。

電子部品物流事業は、売上高が前期比21.5%増の640億9000万円、営業利益が30.9%増の40億3000万円となった。国内や中国など既存展開エリアにおける拠点整備を進めるとともに、インドや東欧などのネットワーク整備に注力。主力の電子部品メーカーや商社などの顧客に加えて、自動車・産業機器関連の顧客の拡大を図った。その結果、国内・海外ともに保管や運送、輸出入の各事業で売上高が増加。国内幹線便ネットワークの再編や保管事業におけるIT化の推進、入出庫業務の効率化などを図り、増収増益を確保した。

消費物流事業は、売上高が前期比2.2%増の272億3400万円、営業利益が5.3%増の12億4700万円となった。新規に稼働したメディカル関連が寄与。新型コロナウイルス感染拡大の長期化に伴う在宅ニーズの定着で、通販・宅配需要が高水準で推移した。業務の自動化による効率化や労務費の削減効果もあり、増収増益を確保した。

2023年3月期の連結業績は、売上高1150億円、営業利益58億円、経常利益55億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益32億5000万円で、増収減益を予想している。