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JMU、省エネと載貨能力を両立したバルク船引き渡し

2022年5月2日 (月)

荷主ジャパンマリンユナイテッド(JMU、横浜市中区)は4月28日、津事業所(津市)で建造を進めていた次世代省エネ型バルク船「HAMIT K」(ハミットケー)を引き渡したと発表した。

ハミットケーはJMUにて長い歴史を誇るパナマックスバルクキャリアの次世代船として開発された「G-Series 80800 DWT型」の発展形「J-Series 82400 DWT型」の第13番船として就航する。

最大の特徴は、JMUの従来船と同じ船体仕様を維持しながら、窒素酸化物の排出規制などを織り込んだうえでJMU独自の省エネ技術を生かして燃費低減や載貨重量の増加を両立している点だ。

独自の省エネデバイスを搭載して大幅な燃費削減を達成しているほか、新騒音規則にも配慮した低風圧居住区の採用により、実海域における運航性能を向上。載貨重量を増加しながら燃費性能を向上させて顧客ニーズに応えるとともに、温室効果ガスの排出規制であるEEDI(エネルギー効率設計指標)に対応するなど環境ニーズにも配慮した。

JMUは今回の新造船の完成を契機として、今後も経済性・環境性に優れた最新鋭のエコシップの開発・建造を推進する。

■HAMIT K概要
全長:229メートル
幅:32.26メートル
深さ:20.20メートル
喫水:14.55メートル
載貨重量:8万2382トン
総トン数:4万4618トン
主機関:MAN-B&W 6S60ME-C8.5-EGRBP ディーゼル機関1基
航海速力:14.50ノット
定員:25人
船級:NK
船籍:パナマ