財務・人事丸全昭和運輸が12日発表した2022年3月期連結決算は、売上高が前期比13.0%増の1368億5000万円、営業利益が20.0%増の118億2000万円、経常利益が19.8%増の125億6700万円、親会社株主に帰属する当期純利益が27.1%増の85億7900万円で、2期ぶりの増収増益だった。
物流事業は売上高が前期比14.6%増の1191億6700万円、営業利益が21.3%増の100億8600万円で増収増益だった。貨物自動車運送部門については、関東地区で建設機械や住宅資材の取り扱いが増加。中部地区で住宅資材が、関西地区では電力機器関連の取り扱いがそれぞれ増えるなど、全体として好調に推移した。
港湾運送部門は関東地区で建設機械の輸出入や車両の輸出、化学品の取り扱いが増加。関西地区では電力機器関連が好調だった。倉庫部門は関東や関西で日用雑貨の取扱量が増えた。鉄道利用運送部門は住宅資材が好調だった。
物流付帯部門は、外航船で化成品や電極関連品の取扱量が大幅に増加。航空は農業化学品や電力機器関連が伸びた。梱包は電力機器関連、荷さばきについてはモーター関連製品がそれぞれ増加した。
構内作業・機械荷役事業は売上高が3.9%増の153億9700万円、営業利益が19.5%増の13億100万円で増収増益だった。電力機器関連や化学品の取り扱いが増加した。
2023年3月期の連結業績は、売上高1440億円、営業利益138億円、経常利益145億円、親会社株主に帰属する当期純利益90億円を予想している。