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清水港での冷蔵コンテナ鮮度試験、22日に最終検査

2022年8月16日 (火)

行政・団体国土交通省中部地方整備局が静岡市の清水港で行っている農産物鮮度保持試験で、同局清水港湾事務所は15日、鮮度の最終確認検査を、試験スタートから30日目となる8月22日に同市中央卸売市場で行うと発表した。冷蔵コンテナによるコールドチェーンの品質を確認し、アジアへの農産物輸出に弾みがつくかどうかを左右する重要な検査となる。

▲冷蔵コンテナへのバンニングの様子

この鮮度保持試験は、清水港からアジアへの農産物輸出を増やそうという官民連携事業の一環として行われている。7月22日に同市場で静岡県産を中心とする野菜や果実など20品目を冷蔵コンテナにバンニング(積み込み)し、清水港のコンテナターミナルに置いて、アジアへの海上輸送に相当する30日間、コンテナ内で保管している。

30日目の検査では、メロンとみかん、桃、トマトについて、甘味や食感を検査する。鮮度が保たれ、商品としての価値が損なわれていなければ、アジアの消費者や流通関係者らにアピールでき、輸出に弾みがつく。

30日という日数は、清水港からシンガポールとマレーシアへの海上輸送にかかる日数に通関手続きなどの時間を含めた想定日数だ。今回の試験では、10日目(8月2日)と20日目(同12日)にも中間段階の鮮度検査が行われている。10日目は比較的近い台湾や香港への輸出にかかる日数、20日目はシンガポールやマレーシアまでの日数(通関時間を除く)を想定した。これらの中間検査を含む計3回の検査の結果は、詳細な分析を経て同整備局が発表する予定だ。

7月22日は、同市場に集められた農産物が新装置ドックシェルターをくぐって暑い外気に触れずに冷蔵コンテナへのバンニングが行われた。8月22日には、逆に冷蔵コンテナから冷蔵倉庫に農産物を戻すデバンニングでドックシェルターが使われる。

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