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ホワイト物流推進技術・サービス紹介/国際物流展

2022年9月13日 (火)

話題東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の国際物流総合展2022で、日本ロジスティクスシステム協会など主催7団体は「2024年問題の対応に向けて」と題する企画展示を行っている。「ホワイト物流推進ソリューション特別展」という副題が示すように、2024年問題の中心的課題であるトラックドライバーの労働環境適正化や労働力不足に対処できる効率化・省人化技術を集めている。


▲企画展示コーナーに置かれたダブル連結トラック

企画展示コーナーは、政府が推奨する「ホワイト物流推進運動」の趣旨に合致する8社の技術やサービスを紹介している。その中で、ひときわ目を引きつけるのが、長さ20メートル以上もあるダブル連結トラックを持ち込んだNEXT Logistics Japanのコーナーだ。物流諸課題への解決提案を事業とする同社は、働き方改革による労働力不足に対し、ダブル連結トラックの導入を提案した。ドライバー1人でトラック2台分の荷物が運べる省人化効果や、業種・業態を超えた複数荷主による共同輸送、中継拠点でのドライバー交代といった提案を文字やデザインにし、横長の荷台に張ったスクリーンに投影して有効性を訴えている。

▲企画展示コーナーに置かれたドローン

無人輸送のツールとして脚光を浴びているドローンも、伊藤忠商事、ACSL、東京航空計器、先端ロボティクス財団の4社の機体を展示した。

日立製作所は運送会社と荷主との間の配送情報共有プラットフォームシステムを紹介。効率化による輸送車両の削減が省人化に貢献できるとしている。トランスコスモスも貿易業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)による効率化サービスを提案した。

手押し台車に装着して電動化する動力ユニットというユニークな技術提案もある。スタートアップ企業のCuboRex(キューボレックス)が開発したもので、高齢化した庫内作業員でも荷物の輸送が楽に行えそうだ。同社は、企画展示を訪れた他メーカーや物流企業などとのコラボレーションのチャンスも期待しているという。

国際物流総合展2022特集