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三菱マテリアル・住友大阪セメント、共同事業開始

2012年9月24日 (月)

産業・一般三菱マテリアルと住友大阪セメントは24日、北九州市で石灰石鉱山の共同事業を開始したと発表した。

両社は2005年、同市で隣接して操業している石灰石鉱山のうち、住友大阪セメント鉱区内で未着手となっていた鉱区の一部を共同開発することで合意し、開発工事を進めていた。

6年に及ぶ工事が完成し、新区域から採掘した石灰石を三菱マテリアル九州工場(苅田地区)、住友大阪セメントの赤穂工場などに供給する共同事業を開始した。

工事は、住友大阪セメントが所有する鉱区で未着手となっていた区域のうち一定の範囲(新採掘区域)で採掘できるようにしたもので、住友大阪セメントが新採掘区域の剥土を行い、立坑、破砕送鉱設備を新設。三菱マテリアルがこれを連結するベルトコンベアを新設し、既存二次破砕設備と接続、長距離ベルトコンベアとなる平苅輸送路を増強した。

さらに、三菱マテリアル九州工場(苅田地区)には専用石灰石サイロや船積み設備も新設して住友大阪セメントの石灰石専用輸送船に積み込む体制を整備した。

新採掘区域(小倉鉱山)の採掘作業は、住友大阪セメントが小倉鉱山を採掘中の子会社「小倉鉱業」(北九州市小倉南区)と、三菱マテリアルに委託して行う。坑内設備(東谷鉱山)の運転は、三菱マテリアルが同社の坑内設備と併せて行う。

三菱マテリアルは、新採掘区域から供給を受けることで、自社九州工場向けの石灰石を長期にわたって安定的に確保することができるようになった。

住友大阪セメントは、小倉鉱業との石灰石販売事業を継続して行うとともに、三菱マテリアルへ破砕輸送業務を委託することで、三菱マテリアル九州工場桟橋から自社工場(赤穂、高知)向けのセメント原料用石灰石の供給が可能となったほか、東谷鉱山と小倉鉱山の隣接部分にそれぞれの単独採掘では取り残される石灰石資源3億トンを採掘できるようになった。

今年度は、新採掘区域から170万トンを採掘し、このうち120万トンを三菱マテリアルに、50万トンを住友大阪セメントに供給する。

■住友大阪セメント小倉鉱山の位置
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