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自動配送ロボの地図作成効率化を実証、SBなど3社

2023年4月25日 (火)

サービス・商品ソフトバンク、3次元地図データ生成のダイナミックマッププラットフォーム(東京都渋谷区)、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術を手がけるビーブリッジ(千代田区)の3社は25日、自動配送ロボットなどに必要な地図作成を効率化するための実証実験を都内で実施したと発表した。

実証では、ロボットの配送地点や建物内などの空間情報と地図情報などのデータを空間IDにひも付け、ソフトバンクが開発した自律走行配送ロボットや、ビーブリッジのARナビゲーションアプリといった異なる企業のシステム間でデータの共有に成功。この共有したデータを活用することで、地図の作成や位置情報の登録などの作業を効率化できる。自律走行ロボット用の地図作成の工程は、従来の8割程度削減できるという。

空間IDとは、3次元空間をボックス状に切り分け、空間情報の基準が異なる場合でも共通の位置として特定できる規格のことで、現在はデジタル庁と経済産業省が規格の標準化を推進している。空間IDに情報をひも付けることで、空間IDをベースとした空間情報の簡易な統合や検索、データの高速処理が可能となる。

システム間のデータ共有は、ダイナミックプラットフォームが開発した「地図・GIS基盤システム」を通して実証した。まず、ソフトバンクが作成したロボット用の地図情報を空間IDにひも付け、システムに登録。自律走行ロボットにシステムを通して空間ID内の建物などの情報を読み込ませ、登録した出発地や経由地、目的地のデータを基にルート設定、物資配送が行われた。

今度は同システムを通し、空間情報や地図情報をビーブリッジに共有。そのデータを基に同社のARナビゲーションアプリで建物内の目的地までのルートや店舗情報などを可視化することで、人による配送をサポートした。

▲各社の役割(クリックして拡大、出所:ソフトバンク)

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LOGISTICS TODAY編集部
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