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乾汽船決算、外航海運が市況や為替の影響受け増収減益

2023年5月12日 (金)

財務・人事乾汽船が12日発表した、2023年3月期の通期連結決算は、売上高が前期比17.7%増の442億6700万円、営業利益が2.2%減の130億6700万円、最終利益は16.8%減の98億5700万円となった。

外航海運事業は、売上高が23.3%増の357億6300万円、営業利益は1.1%減の118億9600万円だった。ハンディ船市況が、前年を上回る水準が続いていたものの、第2四半期後半から、米中市場の荷動き鈍化による影響を受けた。また、新型コロナウイルス感染拡大に起因した海上輸送の混乱が解消に向かい、各国の港が検疫緩和・撤廃を行ったことで港湾処理能力が改善し、輸送能力が向上したことが運賃上昇圧力の抑制につながった。

倉庫・運送事業の売上高は2.4%減の39億7600万円、営業損益が減価償却費の減少などで、9600万円増の7400万円の利益だった。倉庫保管料の売り上げが増収となった一方で、連結子会社の引っ越し業で、主力としてきた企業の転勤引っ越し需要が、テレワークなどの普及で低迷したことが影響し減収となった。

24年3月期の通期業績は、売上高が23.6%減の338億100万円、営業利益が70.4%減の38億7300万円、最終利益は71%減の28億5800万円の減収減益を見込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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