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飯野海運が通期利益を上方修正、1Q外航船好調で

2023年7月31日 (月)

財務・人事飯野海運は31日、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正したと発表した。売上高が当初予想から50億円増の1280億円、経常利益が22億円増の133億円、最終利益が23億円増の123億円とした。第1四半期においてケミカルタンカーや大型LPG(液化石油ガス)船の市況が想定より高い水準で推移したため。

24年3月期第1四半期の売上高は前年同期比2.3%減の327億9800万円、経常利益が同0.1%増の50億4400万円、最終利益が7.3%減の47億4600万円。

(イメージ)

外航海運業では、大型原油タンカーは支配船の船腹で長期契約を継続。ケミカルタンカーでは、基幹航路である中東域から欧州、アジア向けをはじめとした安数した数量輸送契約に加え、スポット貨物を積極的に取り込んで当初予想を上回る採算を確保した。大型ガス船は、LPG・LNG(液化天然ガス)船ともに、既存の中長期契約を中心に安定。ドライバルク船は専用船が順調に稼働し、安定収益を確保した。

内航ガス輸送は例年より早い不需要期入りなどで荷動きは低迷したが、船員労働時間の規制により船腹需要が引き締められ堅調に推移。近海ガス輸送は中国経済の回復鈍化でプロピレンや塩化ビニルモノマーの輸送需要が低迷したが、主力とするアジア域市況では引き続き堅調に推移した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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