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川崎汽船が通期経常を上方修正、1Qは2.8%減収

2023年8月2日 (水)

財務・人事川崎汽船は2日、2024年3月期通期連結業績予想を上方修正した。売上高は当初予想の8700億円から9000億円(前期比4.5%減)、経常利益は1300億円から1350億円(同80.5%減)に修正する。最終利益の変更はなし。主に為替の想定を見直したことによるもの。

同日発表した第1四半期決算は、売上高が前年同月比2.8%減の2222億500万円、経常利益が同81.6%減の491億1700万円、最終利益が85.5%減の385億7400万円だった。

製品物流セグメントでは売上高が6.4%増、営業損益は2027億円の赤字となった。国内物流・港湾事業ではコンテナターミナルの取扱量が前年同期を下回った。曳船事業の作業数および倉庫事業の取扱量は堅調に推移した。国際物流事業では、フォワーディング事業における海上・航空輸送需要の減少傾向が継続し低迷。完成車物流の需要は依然として高く、保管台数は増加した。

近海事業では鋼材やバイオマス燃料の需要は堅調に推移したが、ロシア・ウクライナ情勢によりロシア炭の輸送がなくなったことで輸送量は前年同期を大きく下回った。内航事業は物価上昇により鉄骨や建材などの荷動きが低下し、輸送量が減少。コンテナ船事業は混乱していたサプライチェーンの正常化に加え、輸送需要が低迷したことで短期運賃市況が下落したことで軟調に推移した。

ドライバルクセグメントの売上高は14.2%減、営業損益は130億円の赤字だった。大型船市況は中国の経済回復への期待感を背景に回復基調となったが、中国国内での実需回復が遅れ、滞船緩和が進んだことで船腹需給バランスが緩んだ。中・小型船市況は、需要地での在庫高を背景に欧州向け石炭・鋼材輸送の減少、穀物先物価格の下落による買い控えを背景に中国向け輸送需要が減退した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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