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三菱レイヨン、CFPR部品成形メーカーを買収

2012年11月14日 (水)

アパレル三菱レイヨンは14日、自動車用途での炭素繊維複合材料事業の拡大を図るため、チャレンヂ(埼玉県狭山市)の全株式を取得し、今月1日付けで100%子会社化した、と発表した。

三菱レイヨンは今後、チャレンヂを炭素繊維強化樹脂(CFRP)部品の開発・生産拠点とし、自動車用途、産業用途向けCFRP部品の受注拡大を積極化する。

チャレンヂは1970年の創業で、レースカー分野でのCFRP部品の設計製造加工では草分け的存在として知られる。

1998年には日産スカイラインGT-RのCFRP部品(ディフューザー)の量産を日本ではじめて手掛けるなど、プリプレグを用いた従来工法での自動車部材採用実績を積み上げてきた。

最近では、三菱商事との合弁会社が開発したハイサイクル成形「PCM工法」によるCFRP部品の量産工程確立に共同で取り組んでおり、両社の協力体制をさらに強固なものとして、設計開発から量産化の流れを加速するため、子会社化を決めた。

チャレンヂは、来年後半に世界で初となるPCM工法による自動車部品の生産を開始する計画で、近く大型プレス機、加工時間短縮化のための設備を導入する。