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テレニシ、物流危機で点呼システムが果たすべき役割とは

IT点呼キーパーが変える、ドライバーの働き方

2023年9月29日 (金)

話題物流危機において、トラックドライバーの働き方の「見える化」は大きなテーマだ。そこから構造改革、効率化などの具体的な取り組み方も明確になる。しかし、「見える化」を必要とするもっと重要な要素があるとするのが、クラウド点呼システム「IT点呼キーパー」を展開するテレニシである。

導入実績に表れた、クラウド型点呼システムの優位性

「IT点呼キーパーへのご相談の内容も、明らかに変化してきました。今までは、純粋に業務管理面での効率化ツールとしてのお問い合わせでしたが、2024年問題が顕在化するにつれて、ドライバーの働き方と合わせた管理についてのお問い合わせが増えています」と、同社の法人事業本部 ソリューション営業二部 東日本営業2課の田中壮史課長は語る。

▲法人事業本部 ソリューション営業二部 東日本営業2課の田中壮史課長

同社が提供する「IT点呼キーパー」は、運送事業者にとって必須の作業である乗務員の点呼業務を支援するソリューションである。トラックドライバーの働き方が見直されるなかで、コンプライアンスの厳格化への対応とともに、ドライバーにとっても運行管理者にとっても、より効率的な点呼業務の運用にも関心が高まり、点呼に関わるストレスを限りなくゼロに近づけるようなシステムが求められてきた。

「IT点呼キーパーが他のサービスと違うのは、あらゆるタイプの点呼に対応できること。対面点呼、電話点呼、IT点呼、遠隔点呼、スマホ点呼と、クラウドで一括管理する使い勝手の良さを評価いただいています」(田中氏)。事業者によっては、まだまだ紙ベースで点呼業務しているところも多い。特に運送事業者の大部分を占める中小事業者にとっては、効率化システムへの事業投資も大きな決断となるが「これからの持続的な事業展開を考えているなら、導入しておいて損はないシステムと言わせてもらいます。それぞれの事業ステージごとに最適な点呼サービスを活用してもらうことで、日常業務の人的負担を削減する意義は大きいはずです」(田中氏)

(クリックで拡大)

同社がIT点呼キーパーを市場投入したのは2013年。点呼業務支援サービスとしては後発での事業参入であったが、田中氏は「後発メーカーだからこそ取り組んだ部分、例えば、点呼サービスとしては業界初のクラウド型として提供することで、導入コストの面でもリーズナブルに設定し、クラウドでのデータ一括保存や、さらに法改正に伴って柔軟に機能を追加していくなど、既存のシステムにはないサービスを提供することが、IT点呼システムの強みとなっています」と語る。

同社の公開している導入ユーザーの声を見ても、点呼業務の効率化はもちろん、価格面で評価する声が多いことに気づく。オンプレミス型しかなかった市場に、将来的な発展を見据えてクラウド型システムを投入した後発事業者の挑戦が、結果としては、1600社以上、5000拠点以上のシステム導入に結実し、「もちろんクラウド型の先駆者として、SaaSデジタル点呼部門では、導入シェアでナンバーワンという評価もいただいております」(田中氏)。

また、使いやすさ、誰にでも操作しやすいインターフェースもIT点呼システムのこだわりだ。「デジタルに苦手意識を持つドライバーさんも、まだまだたくさんいらっしゃいます。IT機器が物流DX(デジタルトランスフォーメーション)のボトルネックにならないようなサービスを提供することは、使い手目線での開発を手がける私たちの使命でもあります」(田中氏)

▲操作はボタン一つでシンプルに、直感的に操作ができるようにした

周辺システムとの連携でさらによく見えるドライバーの働き方

2024年問題を目前に控えた今日、ドライバーの働き方の「見える化」において、IT点呼システムの果たす役割はもちろん大きいが、さらに「勤怠管理」や「デジタルタコグラフ」(デジタコ)による運行記録とも連動ができれば、乗務員の業務改善に大きくつながるのは間違いない。「IT点呼、勤怠管理、運行管理は、互いに近似性のあるシステムと思われがちですが、できること、できないことには明確な違いがあります。それぞれの得意領域は生かしつつ、ユーザーの使い勝手の良さを進化させるために、各システムがつながり連携することを重視し、物流危機に対応できるサービスを後押ししました」(田中氏)

同社では、IT点呼システムのデータを、勤怠管理システムやデジタコの機能に連携させることで、ドライバーの出勤から乗務前点呼、運転、走行、休憩時間、乗務後点呼、そして退勤まで、一連の流れを一括して見える化することが、物流危機における乗務員管理の一つの理想型と位置付け、各専門領域の事業者との積極的な連携を呼びかける。

鈴与グループの物流ソフト開発事業者である株式会社TUMIX(ツミックス、静岡市葵区)が展開する、運送業専用勤怠管理システム「TUMIX(ツミックス)コンプラ」では、すでにIT点呼システムを取り込んで、ダッシュボード上で点呼システム、デジタコのデータを一元管理する機能を実装している。複数のツールを使い分けることなく、運行業務全般を一つのダッシュボードで管理することが可能になり、業務効率化と順法経営に大きく貢献する。

「IT点呼はこれ、勤怠管理はこれと、デジタルツールをいたずらに増やしてもドライバー業務効率は上がりません。ツミックスコンプラのような一元管理システムとの連携をどんどん増やしていくこと、その時はIT点呼システムのデータこそが、点呼システムの『標準』データとして活用してもらえるように、さらに利用者の拡大を目指します」(田中氏)

ドライバーの健康と、交通安全のための「見える化」

2024年問題は、トラックドライバーの労働環境と今後の社会構造を見据えたとき、本来やっておかねばならなかった改革を、今このタイミングになってやっと対応しているに過ぎない。トラックドライバーにしわ寄せがいく業界構造の抜本的な改革が主眼であり、ただ、効率化・コスト削減だけが目的ではない、そんな視点が必要である。

IT点呼システムを導入すれば、点呼作業自体の効率化はもちろん、点呼記録の管理や、監査や巡回指導時の資料準備といった作業が必要なくなるなど、どれも大きな効率化の要素ではあるが、これら煩雑な作業から解放することよりも大切な意義がある。「IT点呼システム導入の目標は、ドライバーの健康を守り、安全運行を推進すること、それを忘れてはならないと思います。ドライバーの働き方を『見える化』するのは、『見守ること』であり、物流危機ではさらに注視するべきだと考えています」(田中氏)

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