
オートフロア搭載鉄道コンテナ
ロジスティクスセンコーは28日、オートフロア機能搭載の新型鉄道コンテナを完成させたと発表した。オートフロア機能を搭載した31フィートコンテナは、業界初となる。
オートフロアは、主にトラックで利用されてきた装置で、荷台の床を電動でスライドさせるためのもの。荷物を荷室の入口に積み、床ごと奥にスライドさせることで荷室の奥まで荷物を移動できる。
これにより、積み降ろし作業者は荷室内で作業を行うことなく荷室の奥まで積み込みを行うことができ、作業時間を短縮化して業務の効率化を行うとともに、作業者の業務負担の軽減を図ることができる。
現在、鉄道利用運送業界では、コンテナへの荷物の積み降ろしの多くが手作業で行われており、センコーは作業効率化のために、オートフロア機能を鉄道コンテナに搭載することを検討していた。
オートフロア付き31フィートコンテナは、総合車両製作所(J-TREC、横浜市)、ナカオ工業(和歌山県有田郡広川町)と共同開発。センコーは顧客に対し、新型コンテナを利用した効率的な荷役作業とモーダルシフトを合わせて提案する。
同社はほかにも新機能を持つ鉄道コンテナの開発を進めており、「今後も、鉄道利用運送の利便性向上を図ることで、より顧客のニーズに合わせたモーダルシフトをご提案していく」としている。