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川崎重工業、水素サプライチェーン可視化へ実証実験

2024年1月31日 (水)

環境・CSR川崎重工は30日、水素流通を一元管理し、国内外の水素取引を支援するデジタル管理システム「水素プラットフォーム」の開発を進めており、今年4月から実証試験を開始することを発表した。このプラットフォームは、脱炭素社会実現に向けた水素の供給・利用の社会実装が進む中、国際取引の発展に対応するためのものだ。

水素サプライチェーンは、製造元の多様化や国際間輸送を含む広範囲な流通により、管理が複雑化している。川崎重工は、製造から利用に至るまでのサプライチェーン全体の水素流通をデジタル管理し、「見える化」することで、水素のトレースが可能なシステムを構築している。また、将来の水素取引では、水素の低炭素性の証明が重要となるため、評価や認証取得の支援を通じて、低炭素水素取引の透明性と信頼性を高めることを目指している。

▲水素プラットフォーム概念図(出所:川崎重工業)

このプラットフォームは、水素の所在地や炭素集約度などの属性情報管理、GHG(温室効果ガス)排出量の評価・管理、低炭素水素の認証取得支援、水素取引支援などのサービスを提供する。本プラットフォームの基本設計は完了しており、有効性検証のため、大林組の「大分県九重町地熱由来水素利活用事業」を対象に、今年4月から実証試験を開始する。2028年頃の商用化を目指し、水素サプライチェーン関係者への利用提供を計画している。川崎重工は、水素社会の実現とカーボンニュートラル達成に向けて、このプラットフォームを通じて貢献を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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