調査・データ半導体や電子システム製品の製造、販売を手がける岡谷エレクトロニクス(神奈川県横浜市)は15日、横浜市と協力して行った、環状2号線新横浜駅入口交差点での3D-LiDAR技術を用いた交通量調査の実証結果を公表した。
横浜市は交通状況の理解や道路計画・維持に必要な基本データを得るため、年間60から100か所で交通調査を実施しているが、これまでは人手に頼る部分が大きく、データ取得には時間と費用がかかっていた。岡谷エレクトロニクスの3D-LiDAR(ライダー)技術による人流観測ソリューションを利用することで、人だけでなく自動車の検出も可能となり、正確な交通量データ収集の効率化の可能性が検証された。
同社のソリューションは、リアルタイムでのデータ収集が可能であり、AI技術の活用により車種の識別なども行えるため、迅速な情報更新が可能となる。今回の実証実験では、2台の3D-LiDARを設置して14方向への流入を計測。交差点を通過する車両台数や、曲がった方向の調査が行われ、10時から16時までの測定で、磯子方面からの通行台数は4133台、鶴見方面からは6156台という結果が得られるなど、3D-LiDARによる自動車検知性能の信頼性が証明された。また、大型車と普通車の判別は可能であったが、二輪車の検出には課題が残ったとしている。
同社では、3D-LiDAR技術で従来の人手による調査よりも大幅な効率化を実現し、交通状況把握への活用が期待できる結果と評価している。
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