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JMU、ワンハイ向けコンテナ船引き渡し

2024年6月26日 (水)

荷主ジャパン マリンユナイテッド(JMU)は26日、同日に新造船「WAN HAI 373」の引き渡しを行ったことを発表した。三重・津事業所で建造されたこの船は、シンガポールのワンハイ・ラインズ向けに設計された3055TEU型コンテナ船である。

このコンテナ船は、ホールド内で最大12列×6段、デッキ上で最大14列×7段の積載能力を持ち、総積載量は3055TEUとなる。アジア発着およびアジア域内の海上輸送量増加に伴い、中長距離の定期航路での運用を想定して設計された。高い積載能力を確保しつつ、定時運航を可能とする高い航海性能を実現した。この船は、従来の船に比べて環境性能と運航性能を大幅に向上させた。

主要寸法は全長203.50メートル、幅34.80メートル、深さ16.60メートル、喫水11.50メートルで、載貨重量は37160トン、総トン数は30676トンである。主機関にはMAN-B&W 7S70ME-C10.5ディーゼル機関が1基搭載され、航海速力は21.50ノット、定員は25人で、船級はDNV、船籍はシンガポールである。

本船の特長としては、最新の解析技術を駆使して低抵抗・高効率を追求した幅広最適船型を開発し、独自の省エネデバイスLV-FinやALV-Fin®の最適化により、従来船と比べて大幅な燃費削減を達成している。また、電子制御エンジンMark10.5の採用や冷却海水ポンプのインバーター制御により燃費性能が向上している。

さらに、統合型航海システム(INS)および全天候型ブリッジの採用により、航海中および離着桟時の操船の利便性と安全性が向上している。CCTVカメラシステムも装備し、航海支援や機関室内監視による安全性向上が図られている。バラスト水処理装置や有害物質一覧表の保持など、さまざまな環境規制にも対応している。

ジャパン マリンユナイテッドは、今後も経済性・環境性に優れたコンテナ船をはじめとした最新鋭のエコシップの開発と建造に努めていくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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