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印・冷蔵倉庫市場は2030年まで11.7%成長

2024年7月8日 (月)

調査・データアイルランドの調査会社、リサーチ・アンド・マーケッツ(Research and Markets)は4日、インドの冷蔵倉庫市場が2024年から30年にかけて年平均成長率11.7%で成長するとした市場予測レポートを公表した。インドの冷蔵倉庫市場は、乳製品や冷凍食品の需要増加、医薬品やヘルスケア産業の急成長などによって、近年大幅な成長を遂げている。

同社によると、インドには現在、1万台以上の完全冷凍車両と8000以上の冷蔵倉庫があり、総容量は3200万トンを超えているが、その7割がジャガイモを中心とした単一商品専用となっている。また、近年、インドでは牛乳生産の伸びが著しく、9年間で58%増加するなど、2022-23年には2億3058万トンに達し、世界の牛乳生産の25%を占めるまでになった。このため、乳製品部門で製品の品質を維持するための冷蔵倉庫の需要が高まっている。

国立コールドチェーン開発センター(NCCD)によると、インドでは3500万トンから4000万トンの冷蔵倉庫が必要で、現状では300万トンから800万トン不足している。さらに、インド食品安全基準局(FSSAI)ガイドラインなどの厳格な規制と品質基準によって、生鮮品の適切な保管と取り扱いが義務付けられているため、冷蔵倉庫の供給不足に拍車がかかっている。

今後の需要については、穀物や乳製品の生産が急増することによって、冷蔵室や冷蔵倉庫への需要が大半を占める可能性が高い。特に牛乳の生産は今後6%以上成長し、32年までに6029億ドルに達すると予想されている。

部品別に見ると、冷媒ガスを圧縮して圧力と温度を上昇させ、保管スペース内での効果的な熱伝達と冷却を可能にするコンプレッサーの需要が高まると予想される。コンプレッサーの種類別では、往復式コンプレッサーが主流となる可能性が高い。往復式コンプレッサーはスクリューやロータリースクリュー、スクロールコンプレッサーに比べて初期費用とメンテナンス費用が低く、中小規模の冷蔵施設で好まれる傾向がある。

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LOGISTICS TODAY編集部
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