調査・データ米市場調査会社パノラマデータインサイトは1日、世界のサービスロボット市場は2022年から2031年にかけ年平均で18.4%成長するとの予測を公表した。
サービスロボットは、人間に代わって家事や、身体的負担の大きい作業、危険な業務などを実行するロボットで、家庭内の日常的な作業から産業、農業、医療、エンターテインメントまで幅広く活用されている。また、内部制御システムによって自動的に動作し、必要に応じて人間が手動で介入することもできる。
近年、AIと機械学習の進歩によって、ロボットはより複雑なタスクを効率的、正確に実行できるようになるなど、性能が大幅に向上。高齢化や労働力不足が深刻な課題となっている地域では、サービスロボットが重要な役割を担っている。また、ロボットは繰り返しの作業を正確に実行するため、品質の均一化が図られ、製造現場などでの生産コストの削減にもつながっている。
こうした背景を受け、サービスロボット市場は22年に163億5000万米ドルの市場規模となり、31年には747億ドルにまで拡大するとみられる。10年間の複合年間成長率(CAGR)は18.4%に達する。
世界では、多くの企業がロボット技術の革新にしのぎを削っており、さまざまな高度な技術や独自のソリューションが生み出されている。今後も10年もさらなる普及と技術的進歩が予想され、連携性の向上やAIの進化によって、より人間に近い対話ができるロボットの登場も期待できる。
こうしたことから同社は「世界のサービスロボット市場は、産業の枠を超えて日常生活にも多大な影響を与えることになる」とし、「革新的な技術の進展とともに、今後も持続的な成長が見込まれる」としている。
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