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アサヒ飲料、明石工場に次世代の製造ラインを新設

2024年8月5日 (月)

▲ 明石工場(出所:アサヒ飲料)

拠点・施設アサヒ飲料は5日、明石工場(兵庫県明石市)に、業界初となる無菌充てんとラベリング工程を連結した設備を含むPETボトル商品の製造ライン「次世代SMART(スマート)・ライン」などを新設すると発表した。ことし12月に稼働する予定で、同工場でのPETボトル商品の製造能力が従来のおよそ2割向上する。

次世代SMART・ラインは、渋谷工業とフジシールと共同で開発したPETボトル商品の製造ライン。従来は個々に分かれていた充てん工程とラベリング工程を連結し、そのほかの工程の生産効率向上を図ることで、PETボトル商品の製造能力を増強する。

既存の製造ラインの6割の人員での稼働が可能で、スペースも2割削減できる。さらに設備の連結でコンベヤーなどを極小化したことから、ボトル搬送に必要な電力も4割削減できる見込み。

また、軽量のボトル容器は次工程に移動する際、変形や破損が起きやすいが、工程の改善で不良品が減り、さらなる軽量化が可能となる。このため、持続可能な容器包装の実現に向けて同社が制定した「容器包装2030」の取り組みの強化にも貢献する。

明石工場はPETボトル商品をはじめ、びん・缶商品など年間4700万箱の商品を製造する同社の基幹工場だが、西日本エリアに出荷するPETボトル商品すべてをまかなえず、3割を東日本エリアの工場からの転送で補っていることが課題だった。

今回、同社は85億円投じて、新たな製造棟と次世代製造ラインを整備する。完成後は、「カルピスウォーター」の1.5L商品の製造を新たに開始するなどPETボトル商品の製造能力を増強し、商品の転送数を削減することで物流2024年問題への対応や輸送でのCO2排出量削減につなげていく。

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LOGISTICS TODAY編集部
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