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佐川急便、JR博多駅地区でCO2削減の取り組み

2013年4月3日 (水)

ロジスティクスSGホールディングスは3日、中核事業子会社の佐川急便が1日から、駅設置宅配ボックスを利用した不在時荷物の受け取りサービスを、博多駅前地区で開始したと発表した。

また、同地区の宅配便の集荷配達には福岡初となる電気自動車を導入し、不在再配達時に発生するCO2排出削減、電気自動車への代替によるCO2排出削減に取り組む。

この取り組みは、環境省から受託した「低炭素地域づくり集中支援モデル事業」として開始するもので、CO2削減効果や採算性・事業性、他の大規模駅周辺への波及性、地域の活性化や雇用創出効果などを検証する。

プロジェクトでは、宅配便事業に焦点をあて、上流部分(荷物発送)から下流部分(配達)までの物流プロセスで、(1)宅配ボックスを活用した効率的な配送システムの構築(2)環境負荷の低い輸送車両の導入(3)JR博多シティにおけるエリア集約型集配送モデルの構築――の3事業に取り組む。

宅配ボックスを活用した効率的な配送システムの構築では、JR・地下鉄の博多駅構内を中心とした8駅、総合小売業のダイエー4店舗に宅配ボックスを合わせて18台設置。

2012年度の試験運用を踏まえ、13年度は不在時の再配達荷物の受け取りサービスを開始し、14年度以降、量販店などの設置場所も検討するとともに、サービスの拡充に着手していく。

また、JR博多駅周辺を集配している軽自動車(ガソリン車)7台を電気自動車に代替するほか、貨物の集約拠点からJR博多シティなどへ配送や、市内のサービスセンターまでの輸送に利用しているディーゼル車(4tトラック)3台を天然ガス車に変更。

さらに、JR博多シティ向け貨物の集約拠点を変更し、輸送経路を短縮。「福岡店→福岡SRC→JR博多シティ」などとなっている現行ルートを「福岡店→JR博多シティ」などに変更し、年間11.68トンのCO2を削減する。