ロジスティクスDoog(ドーグ、茨城県つくば市)は6日、新幹線メンテナンス東海と共同開発した自動運搬ソリューション「サウザーCOALA」が、JR東海の大井車両基地で初年度年間4万キロの自動運搬を達成したと発表した。あわせて、三島車両所と名古屋車両所への展開を開始し、新幹線車両基地における物流自動化を拡大する。

▲東海道新幹線の間を自動運搬する様子(出所:Doog)
大井車両基地では、自動運搬ロボット「サウザーCOALA」16台と専用ドッキング台車300台を導入し、24時間体制で運用している。新幹線16両編成が入庫する400メートルのサービスデッキでは、8台のロボットが群制御による協調運転を行い、ごみや整備用備品を積載した台車を自動で搬送する。運搬先や台車の配置はシステムが自動管理している。
新幹線車両基地では従来、整備スタッフが手押し台車を使って長距離の運搬作業を担ってきた。約400メートルに及ぶサービスデッキで昼夜を問わず繰り返される搬送は、作業負荷が大きく、人手不足への対応が課題となっていた。

▲サウザーCOALAが車庫に戻る様子(出所:Doog)
導入後は、第1検修庫で月間1520キロ、第2検修庫で1950キロを走行し、16台の年間累計走行距離は4万1800キロとなった。これは地球1周分に相当する距離であり、これまで人手で行っていた運搬業務の自動化を実現した。これにより、整備スタッフの負担軽減や労働環境の改善に加え、車両整備や管理業務など専門性の高い業務へ人員を振り向けられる効果が期待される。
今回のシステムは、Doogと新幹線メンテナンス東海が3年をかけて共同開発したもので、ドッキング機構を備えた自動運搬ロボットと専用台車を組み合わせた点が特徴。現場ニーズを反映した設計により、新幹線車両基地特有の長距離搬送と24時間運用に対応した。
今後は大井車両基地で得られた運用実績を基に、三島車両所、名古屋車両所への導入を進める。両社はJR東海や各地の整備会社と連携し、新幹線車両基地における物流業務のさらなる自動化と、省人化による持続可能な運営体制の構築を目指す。
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