ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ハラールロジスティクス市場は今後、年8.1%成長

2024年8月16日 (金)

調査・データ市場調査会社のサーベイ・リポート(東京都新宿区)は14日、イスラム教の食事に関する法律や倫理基準に準拠していることを保証する流通サービス「ハラールロジスティクス」の市場が、今後10年間で年平均8.1%成長するとの予測を発表した。

ハラールロジスティクスは、生産から配送までのサプライチェーン(SC)全体を通じて、ハラール製品と非ハラール製品の分別、適切な文書化、厳格なハラール認証基準の順守など製品の完全性と純度を維持することが求められる。世界的にイスラム教徒の人口が増加し、ハラール製品に対する需要が高まる中、今後も市場の拡大が予想される。

同社によると、2024年のハラールロジスティクス市場は3億9070万ドルと推計され、33年には7億1050万ドルにまで成長する。成長の原動力となるのは、イスラム教徒人口の増加やハラール基準に対する意識の高まり、ハラール製品の国際取引の拡大で、ロジスティクス技術の進歩やハラール認証SCへの投資の拡大で、対応が以前より容易になることも市場の拡大を支える。

日本のハラールロジスティクス市場は、イスラム教徒の人口の増加とハラール商品に対する消費者の関心の高まりにより、ハラール認証商品への需要が増加し、勢いを増している。日本では特に食品、医薬品、パーソナルケア用品で、SC全体を通じて厳格なハラール基準を満たすことを保証することに重点を置いている。日本の主要企業も、最先端の施設や技術に投資して、ハラール製品を効果的に取り扱う能力を高めており、今後も大きな成長と発展が期待される。

その他の地域では、中東やアフリカのほか、アジアのインドネシア、マレーシア、パキスタンなど、もともとイスラム教徒の人口の多い国々で、市場の拡大が望めるのはもちろん、北米でもイスラム教徒の人口が増加している。ヨーロッパや中南米でも、ハラール製品への需要が高まっており、今後成長が望める。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com