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JR貨物、速達化列車の過半が利用率8割超

2013年4月11日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は10日、今春実施したダイヤ改正後の利用状況を公表した。

3月16日に実施したダイヤ改正では、大阪地区で吹田貨物ターミナル駅の開業、百済貨物ターミナル駅のリニューアル開業、東京地区で隅田川駅のリニューアル開業に合わせ、新たなインフラ機能を有効に活用するため輸送体系の抜本的な見直しを行った。

吹田、百済関連では、これまで梅田駅を利用していた顧客が、着貨物を中心に百済貨物ターミナル駅へと比較的多くシフトしており、同社は「百済発着列車の利用がダイヤ改正直後から増加したのに対し、吹田貨物ターミナル駅発着列車の利用はこれから徐々に増えていく」との見通しを示した。

隅田川駅は、東京貨物ターミナル駅との間で運転を開始したシャトル列車4往復の利用が好調で、同駅で中継する西日本から東北・北海道方面の貨物(下り)、北海道・東北からの農産品、紙(上り)の輸送が増加している。

また、3月25日から東京貨物ターミナル駅-吹田貨物ターミナル駅間で運行を開始した福山レールエクスプレス号は、運行状況、利用状況とも順調に推移。東京-札幌間、隅田川駅-札幌貨物ターミナル駅間で運行を開始した新設列車は、下りは雑貨、上りは農産品主体で3月の最終週は90%近い利用状況となった。

このほか、今改正で30分以上の時間短縮を行った速達化列車17本のうち、11本が80%以上の利用状況となった。