環境・CSR三菱ケミカルグループは22日、香川事業所でコークス炉を活用した使用済みタイヤのケミカルリサイクルの事業化検討を開始したと発表した。同社は2025年度中に、使用済みタイヤを原料とした資源循環型カーボンブラックの販売を目指す。
タイヤ業界ではサステナブルな原材料の需要が高まっており、カーボンブラックについても再生原料化のニーズが急増している。カーボンブラックはゴムの補強剤として使用され、タイヤの製造に欠かせない主原料の一つ。
同社は破砕した使用済みタイヤをコークス炉に投入し、得られたタールから再びカーボンブラックを生産する技術を確立しようとしている。この方法による資源循環型カーボンブラックの販売は世界初の試みであり、生産されるカーボンブラックは通常品と同等の性能を持つ。これにより、タイヤの水平リサイクルが実現し、持続可能な製品供給が可能となる。
2024年7月からは、使用済みタイヤをコークス炉に投入する実証実験が開始されており、2025年度には年間数千トン規模、2030年度には年間数万トン規模の資源循環型カーボンブラック販売を目指している。
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