M&ASGホールディングス(HD)によるTOBで同社の子会社となったC&Fロジホールディングス(以下、C&F)は8日、子会社化にともなう発行済み株式の併合によって東京証券取引所の上場廃止基準に該当したため、9日付けで上場廃止になると発表した。
C&Fを巡っては、丸和運輸機関を傘下にするAZ-COM丸和が2022年から経営統合を持ちかけ、今年3月には株式公開買付け(TOB)を開始した。しかし、C&Fは「大口顧客の離反を招くリスクがある」として意見表明を留保。その後、SGHDが5月にC&Fに対するTOBを発表し、C&Fも買収提案に賛同した。株式の買い付け価格はAZ-COM丸和が3000円を提示したのに対し、SGHDは5740円だった。
SGHDへの応募は全株式の84.83%に相当する1828万7006株で、TOBは成立しC&Fは子会社となった。
株式併合は11月11日の予定で、500万株を1株とする。これによってSGHD以外の株主の持ち株はすべて1株以下となり、C&Fは同社の完全子会社となる。株式併合が9月20日の臨時株主総会で承認されたことから、東証プライム市場での上場廃止が決まった。
C&Fは法人向けの低温食品の輸配送や倉庫保管など低温物流(コールドチェーン)に強みがある。コンビニエンスストアやインターネット通販各社が冷蔵・冷凍食品の取り扱いに力を入れるなか、今後のコールドチェーン市場の拡大も見込めることから、AZ-COM丸和が経営統合を目指した。AZ-COM丸和はSGHDがTOBを表明した後、事実上TOBを断念した。
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