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ANA、貨物事業強化、来年4月に新会社設立

2013年5月17日 (金)

ロジスティクス全日本空輸(ANA)は17日、来年4月をメドに貨物事業会社を設立すると発表した。また、機材稼働率の向上や日本貨物航空(NCA)からのチャーター機材などを活用し、7月以降、沖縄ハブの新規路線開設を含めてフレイターネットワークを拡充する。

2014年4月に、事業拡大を支える「貨物事業会社」を設立し、マーケットニーズに柔軟に対応する体制を構築することで、収益基盤の強化・改革に取り組む。

エアラインセールス・上屋ハンドリング・フォワーディングなどの貨物事業を一体的に運営するため、新たな貨物事業会社を設立する判断に至ったもので、マーケティング機能や品質・顧客のフォロー体制の強化、間接業務の削減など、貨物部門の事業展開にスピード感を持たせる狙い。

また、これまでANAが保有する貨物専用機で運航していた成田・沖縄線をNCAの機材でチャーター運航することにより、ANAの貨物専用機「B767-300F」による成田・中部・沖縄、沖縄・青島、成田・広州の新設、関西・台北の再開を実現する。

具体的には、2009年から運用を開始した沖縄貨物ハブのネットワークに名古屋線・青島線を新設し、沖縄貨物ハブの利便性の向上を図る。

これにより、高速輸送を提供する沖縄からの貨物便就航地点は10地点となる。中部空港への貨物便就航は08年以来となるが、中部空港と沖縄ハブがつながることで、中部圏の工業地帯から出荷した貨物が翌朝にはアジアの空港に到着することが可能となる。

さらに、今年度末には10機目となるB767-300F貨物専用機を受領し、事業拡大、ネットワーク強化と付加価値戦略、徹底的な品質向上の実現を目指す。

沖縄貨物ハブ以外のフレイターネットワークで、8月28日から成田・広州線(週3便)を開設し、関西・台北(週2便)を再開する。