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NEC、量子技術で豊田自動織機の出荷最適化

2024年10月28日 (月)

▲輸送トラックに荷積みされたフォークリフト(出所:NEC)

サービス・商品日本電気(NEC)は28日、豊田自動織機向けに、量子コンピューティング技術を活用したフォークリフトの出荷時の荷積み、配車計画を最適化するシステムを構築し、同社高浜工場で本格稼働を開始したと発表した。このシステムにより、出荷計画の立案時間を従来の6分の1以下に短縮し、積載効率の向上も実現している。

高浜工場では、年間4万台のフォークリフトが国内向けに生産されているが、各車両は顧客の要望に応じた仕様で、重量や形状が異なる。このため、複数台のトラックへの荷積みや配車を同時に最適化しようとすると、1兆通りの組み合わせが発生し、従来の技術では自動化が難しかった。この複雑な計画立案を担う担当者の負担が課題となっていた。

NECは、豊田自動織機と同社の情報システム開発を担当する豊田自動織機ITソリューションズと共同で、トラックの最大積載重量、荷台サイズ、配送先など、100項目の制約条件を加味した組み合わせ最適化問題を解くアプリケーションを開発。高浜工場での実用化により、熟練担当者が必要としていた計画時間を短縮するとともに、積載効率を向上させ、輸送費やCO2排出量の削減にも貢献するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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