調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、10月分の輸送動向を発表した。
国内景気は引き続き緩やかな回復にあるものの、食料品を中心に商品値上げなどもあり個人消費の改善には足踏みが見られた。一方、同社では一部貨物列車で編成両数を減らして運行したものの、カーボンニュートラルの実現に向けた動きを背景に鉄道利用は堅調に推移し、輸送実績は前年を上回った。単月の輸送実績は前年同月比8.5%増の246万3000トンだった。
コンテナは、食料工業品が、清涼飲料水や酒類の需要が引き続き堅調で、一部顧客での鉄道シフトの取り組みなどもあり、荷動きが好調となり前年を上回った。また、積み合わせ貨物は、ドライバー不足への対策の一環として、既存区間での利用増や新規輸送の開始などがあり増送となったほか、紙・パルプは、ペーパレス化の進展に伴う紙の需要減が続くなか、鉄道シフトの動きや定期修繕を控えた一部顧客の前倒し出荷などにより増送となった。コンテナ全体では同8.6%増の176万9000トンとなった。
車扱は、石油が、需要減により一部向け先について減送となった。一方、セメントは、顧客工場における定期修繕実施の時期ずれにより前年を上回った。車扱全体は8.2%増の69万4000トン。
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