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クオンタム、EV・自動車関連事業から撤退

2024年11月22日 (金)

M&Aクオンタムソリューションズ(東京都千代田区)は15日、24年11月末までにEVおよび自動車関連事業から撤退することを発表した。

同社は、子会社のQuantum FOMM(香港、QF)を通じて当事業におけるパートナーであるFOMM(横浜市神奈川区、フォム)に対して300台の小型EV「FOMM ONE」の製造を依頼し、22年9月にはFOMMとタイにおける当該300台の販売委託契約を締結していた。しかし同社によると、FOMMはさまざまな部品の納期遅延、加工工場の設備の老朽化、工場の従業員の熟練度不足や突然の退職などを理由にして、生産計画を繰り返し延期していた上、新しい車種開発を目的とした会社を設立していたことや、別の事業会社に「FOMM ONE」の納品を行っていたことなどが判明しているという。また、FOMMは同社が支払いした車両製造にのみ使用される前渡金を他の債務の支払いに使用した疑いがあることから、同社はFOMMの重大な契約違反と捉えており、法的措置も含めた対応を検討している。

これらの問題に加え、新型コロナウイルス感染症の影響によるサプライチェーンの混乱および中国製電気自動車の低価格によるダンピングにより、当事業の事業環境が非常に厳しいものとなり、FOMMに対する業務を正式に停止するとともにEV事業を終了し、当該事業から撤退することを決議した。

事業撤退期日は11月29日を予定している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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