ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ツインカプセラ、国際輸送も可能な保冷ボトル

2024年12月4日 (水)

サービス・商品宇宙航空研究開発機構(JAXA)発ベンチャーのツインカプセラ(茨城県つくば市)は4日、同社の主力商品、「小型超断熱保冷容器」の保冷性能を、国際輸送で求められる1週間以上に倍増した新製品を開発したと発表した。今後、国際保冷輸送の実証実験を進めていく予定で、連携する事業者や研究者を募っている。

同社の小型超断熱保冷容器は、JAXAが国際宇宙ステーションから物資を回収するために開発した再突入カプセルに使われた技術を活用して、タイガー魔法瓶(大阪府門真市)と共同で開発した。高さ36センチの円筒形のボトルで、体積は1.3リットル。高い断熱性があり、内容物の温度を3日以上保てる。

同社は常温の輸送車でも、国内ほぼ全域で保冷輸送ができるとして、輸送業界での普及を目指している。

しかし、これまで4日間保冷して輸送した例はあるものの、それ以上の保冷は難しく、国際輸送に使えないのが課題だった。

現在、国際保冷輸送では、大量の保冷剤やドライアイスが使われており、荷物の重量が増えてしまうため、輸送料が高額になってしまうほか、通関の遅延で保冷できなくなることもある。検体1本の輸送でも数十万円の輸送費がかかることもあるという。

このため、同社では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けながら、1年間、国際輸送でも使える保冷容器の開発に取り組み、1週間以上の保冷を可能にした。最大で11日の保冷ができる。

同社では容器の使用する企業や研究機関を募集するほか、新たな機能の開発や運用性の改善に取り組みながら、新たな保冷輸送サービスの普及を図る。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com