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日通、モーダルシフト大賞と奨励賞を受賞

2024年12月12日 (木)

認証・表彰日本通運は12日、日本物流団体連合会主催の「第1回モーダルシフト優良事業者大賞表彰」で、4つの取り組みが大賞と奨励賞を受賞したと発表した。表彰式は9日に行われた。

▲表彰式の様子(出所:日本通運)

大賞に選ばれたのは、コクヨロジテムと取り組んだ千葉県松戸市と佐賀県基山町の間のモーダルシフトで、荷主のコクヨに働きかけ、バラ積み荷物の全量パレット化とリードタイムの1日延長について了解を得たうえで、トラック輸送の全量を海上輸送に転換した。

トラック輸送では、滋賀県で中継輸送を行っていたが、不要となったため、ドライバーの拘束時間の短縮につながった。また、バラ積みをパレット積みに切り替えたことで、荷役時間が短縮され、荷物のダメージも減少した。

海上輸送では海上12フィートコンテナとシャーシを柔軟に使い分け、繁忙期の輸送能力向上にもつながった。

また、奨励賞に選ばれたのは熊本県八代市-埼玉県加須市間と、神奈川県-福岡県間でトラック輸送を海上輸送に転換した2件と、愛知県-福岡県間のトラック輸送を鉄道輸送に転換した1件の計3件。

熊本県八代市-埼玉県加須市間ではYKK AP九州製造所のアルミ製品輸送を海上輸送に変えた。関係者間で緊密な連携を取れるよう連絡体制を構築し、集荷日から3日目に配達するという態勢を維持した。

また、神奈川県-福岡県間の大型装置の拠点間輸送では、荷主が部門ごとに貸切トラックで輸送していたが、トレーラーに集約してRORO船を利用した海上輸送にモーダルシフトした。

同社からは、ミルクラン方式の配送を採用した輸送スキームを提案し、荷役回数を増やすことなく運行車両台数を削減した。これをきっかけに、荷主側では船舶のスケジュールに合わせた連携が進み、業務効率化にもつながった。

愛知県-福岡県間では、日本ペイント・オートモーティブコーティングスの自動車用塗料の輸送を、トラック輸送からISOタンクを使った鉄道輸送へと転換した。