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QVCが省エネ大賞、FCなどの取り組み評価

2025年1月29日 (水)

認証・表彰QVCジャパン(千葉市美浜区)は29日、省エネルギーセンターが運営する「2024年度省エネ大賞」で、省エネ事例部門の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。 同社が2018年から実施している本社オフィスや佐倉フルフィルメントセンター(FC)での省エネルギー活動が評価されたもの。

同社はテレビショッピングの24時間放送に伴うエネルギー使用量増加を契機に、エネルギー管理体制を再構築し、持続可能な放送と効率的な物流の実現を目指した。設備保守管理を手掛けるシミズ・ビルライフケア(東京都中央区)と協働し、エネルギーの「見える化」と分析を進め、使用量の多い箇所を特定して改善を実施。その結果、原油換算で205キロリットル(5.9%)、CO2で640トン(10%)の削減を達成した。

本社オフィスでは、放送スタジオ、コールセンター、データセンターを含む複合施設としてのエネルギー管理を強化。BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)を活用し、エネルギー使用量の半分を占める放送スタジオの運用を最適化した。具体的には、省人化技術の導入、セット運用の見直し、深夜・早朝の再放送活用などにより、効率的なエネルギー使用を実現した。

一方、BEMSが未導入のFCでは、電力使用量の記録・分析を行い、本社オフィスのデータを活用しながら、空調と照明のエネルギー削減を推進。高効率空調機器やLED照明の導入により、20年比で原油換算268.7キロリットルの電気使用量削減を達成した。

今後は、エネルギーモニタリングシステムの導入によるBEMS化の推進や、省エネ対策の精度向上を図る方針。気候変動対策として、遮熱塗料や遮熱フィルムの導入、省エネフィルターの全エアコンへの適用も進めており、大規模省エネ診断の結果を踏まえ、さらなる効率化を図る考えだ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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