財務・人事日新が10日発表した、2025年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比19.2%増の1476億8700万円、営業利益が同17.8%増の75億3700万円、最終利益は81.2%増の98億2500万円と増収増益となった。
物流事業の売上高は前年同期比18.8%増の1395億7700万円、セグメント利益は同11.5%増の59億4800万円だった。
日本では引き続き自動車関連貨物や食品、化学品などの取り扱いが堅調に推移し計画通り進捗となった。海上貨物では輸出は自動車や機械・設備、輸入は食品や雑貨などの取り扱いが堅調に推移し、航空貨物では自動車関連貨物や機械・設備などが収益に寄与。倉庫業務では第2四半期より開始したEC(電子商取引)関連貨物の取扱が堅調に推移した。
アジアでは自動車関連貨物の取り扱いに本格的な回復の兆しは見られず全体的に低調だった。タイでは海上、航空貨物ともに荷動きが鈍く、ベトナムでも輸出航空貨物の取り扱いが減少した。中国では景気回復の遅れや価格競争激化の影響により、売上、利益ともに計画を下回って推移。連結子会社化した中外運日新では機械設備の輸出取り扱いが収益に寄与した。
米国においては自動車関連貨物の取り扱いが伸び悩み港湾混雑や遅延の影響などもあり計画に届かなかった。欧州ではポーランドでの倉庫業務が堅調に推移し計画を上回った。オーストリアでの機械設備や食品などの輸出業務取り扱いが収益に寄与した。
通期業績は直近と変わらず、売上高が前年比7.7%増の1830億円、営業利益が同12.7%増の91億円、最終利益は19.1%増の103億円と増収増益を予想する。
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