調査・データ企業向けAIインフラストラクチャー・ソフトウェアを提供するハイパーサイエンス(アメリカ)は13日、「マーケットモメンタム指数:運輸・物流バックオフィス業務におけるAI導入状況」の調査結果を公表した。
同調査は北米のT&L(輸送・物流)部門のビジネスリーダーおよびテクノロジーリーダー300人以上を対象とした。調査結果によると、回答者はAIと自動化技術の導入のメリットについて非常に前向きである。一方、AIの導入は増加傾向にあるものの、多くの企業がバックオフィス業務にAIシステムを完全に取り入れるにはまだ初期段階にあることも明らかになった。
バックオフィス業務でAIを使用している組織の回答者の98%が、AIはビジネスにとって有用、重要、または不可欠であると回答した。さらに70%がAIシステムへの投資に前向きであるとした。一方、34%はAIソリューションの試験導入に意欲的である、または計画しているものの完全には導入していない。組織の割合で見ると、AIを使用している組織のうち、13%が運用段階にあり、32%が高度な運用段階または変革を遂げているとした。
また、回答者の82%は手作業による文書処理が大きな障害になっていると回答した。53%が異なる文書フォーマットや手書き文書など、一貫性がないことが問題となっているとし、52%は機器の故障による時間のロスや書類の再スキャン、手作業によるデータ入力が発生するため、通関手続きや配送スケジュール、支払い処理などの下流業務が大幅に遅れていると回答した。さらに、回答者の40%は組織の大部分が依然として紙ベースのシステムに依存していると回答。49%は標準化された文書形式が存在していないことが業界全体の課題であると感じていることがわかった。
さらに回答者の66%はAIは自分たちの働き方に大きく貢献していると感じていることが明らかになった。39%はAIによってデータの一貫性、標準化、正確性が確保され品質が向上すると回答。31%はAIがリアルタイムの交通パターン、気象条件、出荷追跡、過去の傾向など、膨大で複雑なデータを分析することでサプライチェーンの意思決定を最適化できるとした。28%はAIはバックオフィス業務において特にデータ入力、請求書処理、文書管理などの反復作業を自動化することでミスを減らすことが可能と回答した。
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