調査・データ大阪税関は19日、今月の特集として「くし・ヘアアクセサリーの輸入」についての資料を公開した。
くし・ヘアアクセサリーの2024年における全国の輸入数量は3723トン、輸入金額は153億円だった。近畿圏では数量が1956トン、金額は65億円となっており、数量・金額において全国・近畿圏ともに過去最高を更新。近畿圏の輸入推移を見ると10年前と比べて数量は1.4倍、金額は2倍となり、数量の全国シェアは20年連続で第1位となっている。
近畿圏の中でも特に大阪港の輸入が多く、数量は1813トンで全国の49%を占める。金額は54億円で全国の35%を占め、数量・金額とも第1位。近畿圏の港が利用される理由は物流倉庫が近畿圏にあるため。また、関西空港などの空港では数量よりも金額の割合が大きく、比較的単価の高い商品が輸入されている。
原産国別に見ると、数量は中国が1478トン(構成比76%)、タイが350トン(同18%)、ベトナムが61トン(3%)。金額は中国が49億円(75%)、ベトナムが6億円(9%)、タイが2億円(4%)。数量・金額ともに中国が7割以上を占めた。中国には商社や工場が多く、ヘアアクセサリーは需要サイクルが短いため短納期かつ安価で輸入できる中国から仕入れていると考えられる。
業界の話によると、100均、300均などの均一ショップでトレンドを意識したデザイン性のあるものが多数販売されるようになり、ハロウィンやクリスマスなどシーズン限定のもの、パーティーや卒業・入学などのセレモニー要素のあるものも近年特に人気となっている。また、人気キャラクターのくしやヘアアクセサリーは訪日旅客からの需要が高まっており、今後もヘアアクセサリーの需要は堅調に伸びていくだろうと見込んだ。
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