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今治造船、6.4万トン型ばら積み船引き渡し

2025年3月19日 (水)

▲MTR CHESSMASTER(出所:今治造船)

荷主今治造船(愛媛県今治市)は17日、本社・今治工場で建造した6万4000載貨重量トン型ばら積み運搬船「MTR CHESSMASTER」を引き渡したと発表した。同船は、国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)、国際海上危険物コード(IMDG Code)に適合し、穀物や石炭、高比重貨物である鉄鉱石、セメント、スチールコイル、長尺鋼材など多様な貨物の輸送に対応している。

同船はハンディマックスサイズのばら積み貨物船で、共通構造規則(CSR BC&OT)に適合した設計となっている。貨物艙にはトップサイドタンクとホッパータンクを備え、フォールディングタイプのハッチカバーを採用し、貨物艙口を広く確保することで荷役性を向上させた。また、甲板上にはクレーン4基を装備し、荷役設備の整っていない港湾でも貨物の積み下ろしが可能となっている。

環境面では、海洋汚染防止条約(MARPOL)の大気汚染防止基準を満たす機器を搭載し、CO2排出抑制指標(EEDI)についても2025年以降のフェーズ3要件を先取りして対応している。加えて、バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストを装備し、環境保全対策を強化した。推進性能に関しては、省エネ付加物や高効率プロペラを採用し、海水との摩擦抵抗を低減する船体外板塗料を使用することで、航海速力14.0ノットの高効率運航を実現している。

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LOGISTICS TODAY編集部