荷主JFEスチール(東京都千代田区)は24日、三菱ガス化学、三菱ケミカルと連携し、水島コンビナート(岡山県倉敷市)で、炭素循環社会の実現に向けたサプライチェーン実証を行うと発表した。製鉄工程で排出される副生ガスからメタノールを製造し、さらにプラスチック原料のプロピレンを生成する流れを構築する。2026年度の実証開始を目指す。
実証では、JFEスチールが副生ガスを三菱ガス化学に供給し、同社が建設予定のプラントでメタノールを製造。三菱ケミカルは、そのメタノールを既設の設備でプロピレンへと転換する技術(DTP)を用い、化学品原料としての活用可能性を検証する。副生ガス中のCO2を資源として活用し、Hard To Abate産業(排出削減が困難な産業)が連携してGHG排出削減を図る新たな取り組みである。
水島コンビナートは多業種が高密度に集積する地域であり、異業種連携によるCO2活用が期待されている。3社は今後、コンビナート内企業との連携も視野に、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルの実現を目指す。
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