サービス・商品気象情報サービスの大手企業であるウェザーニューズは24日、EC(電子商取引)事業者に向けた新しい気象データセットの提供サービスを正式に開始したことを発表した。
同社が展開する気象データ提供サービス「WxTech」は、高精度な気象情報を提供するプラットフォームとして開発された。1キロメッシュという詳細な区分での天気予報をはじめ、人々の日常生活に直結する体感温度の予測、さらには季節性の強い花粉飛散予報など、多岐にわたる予測データを包括的に網羅している。過去データについても充実しており、2018年以降の気象情報を継続的に蓄積・分析したデータベースを構築。これらの豊富なデータは、使いやすいAPIを通じて利用者に提供され、様々なビジネスシーンでの活用が可能となっている。
気候変動の影響により、季節の移り変わりのパターンが従来とは大きく異なってきており、その変化は年を追うごとに顕著になっている。こうした季節感の変化は、消費者のオンラインショッピング行動にも直接的な影響を及ぼしており、従来の季節商品の需要予測が困難になってきている。この課題に対応するため、同社は高度な気象データ解析システムを開発。気温や湿度、日照時間、降水量などの複合的な気象データに加え、体感温度指数などの独自指標を活用することで、より正確な商品需要予測を実現。これにより、ECサイト運営者のマーケティング戦略立案や在庫管理、仕入れ計画などの各種業務における精度向上を包括的に支援する体制を整えている。
アパレル系ECサイトでは、気温や体感温度に基づいて季節に合った最適なコーディネートを提案することが可能となる。例えば、真夏日には涼しげな素材を使用したアイテムを中心としたコーディネートを前面に出し、肌寒い日には軽めのアウターを組み合わせた着こなしを提案するなど、きめ細かな対応が実現できる。また、花粉飛散量が多い時期には、花粉をブロックする特殊加工が施された機能性アイテムや、静電気防止効果で花粉が付きにくい素材を使用した商品など、季節特有のニーズに応える商品の販促活動を効果的に展開することができる。同社はこれらの気象データを活用することで、各ECサイトの売上最大化と顧客満足度向上を総合的に支援していく方針だ。
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