
▲プレキャストコイルユニット埋設完了時(出所:大林組)
サービス・商品大林組は8日、太平洋マテリアル(東京都北区)と共同で開発した低炭素型セメント複合材料「ユニバーサルクリートGX」を、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の来場者移動用EV(電気自動車)バスの走行中ワイヤレス給電道路設備に適用したと発表した。ワイヤレス給電システムに必要な非磁性と高耐久性を兼ね備えた舗装材として、同万博会場内に敷設された。
大林組は関西電力、大阪市高速電気軌道、ダイヘンとともにコンソーシアムを結成し、万博での来場者移動EVバス事業に参画。送電コイルを道路に埋設し、走行中にEVバスへ電力供給するインフラ構築を担当した。ユニバーサルクリートGXを上部に被せたプレキャスト型のコイルユニットを製造。厚さ25ミリの舗装で通行車両の荷重に耐えつつ、給電効率の向上にも貢献している。
ユニバーサルクリートGXは、ポリプロピレン繊維を混合したモルタルで構成され、セメントの一部を高炉スラグなどに代替することで製造時のCO2排出量を従来比で50%削減する。同社は今後、非磁性と耐久性が求められるインフラ分野での同材料の活用を進め、脱炭素社会の実現を目指す。
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