三菱LN、大阪港・夢洲に高機能CTゲート納入

荷主三菱重工業は10日、同社グループの三菱ロジスネクストが、高機能コンテナターミナルゲートを、大阪市此花区の大阪港夢洲コンテナターミナル（DICT）に納入したと発表した。このゲートシステムは、国土交通省の「大阪港夢洲コンテナターミナルCTゲート高度化事業」に採択されており、システム更新を完了した既存ゲートとともにことし2月から運用を開始した。

（出所：三菱重工業）

同ゲートシステムは、ターミナルに搬出入されるコンテナや出入場するトレーラーの情報を、ハンディー端末やAI（人工知能）で管理する。ハンディー端末は5Gに対応し、事務所内のパソコンとの情報共有や同時運用ができるほか、画像情報を自動入力できる。

また、ゲート内に設置された2台のカメラの映像はAIによって識別され、担当者の目視による確認も不要になる。これらによって、トレーラーの出入場管理などの業務が効率化される。

システムの運用面では、クライアント専用アプリケーションをブラウザー化したことで操作性と互換性が向上し、将来のアプリケーション改修時やシステム更新時に柔軟な対応ができるようにした。

さらに、同システムで得られた車両情報は、国土交通省が開発した港湾情報システム「CONPAS」とも連動しており、CONPASを通じた車両予約に対応。CONPAS専用ゲートも設けている。

DICTのある人工島・夢洲では今月13日から大阪・関西万博が開幕することから、会場周辺の交通混雑が懸念されている。同社では出入場管理の効率化で、通混雑解消にも寄与するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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